独学で色彩検定2級をとる為に必要な事を解説。新配色カード199aの利用やPCCSトーンマップの概念などこれから色彩検定を取得したいと考える方に向けた記事です。
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デザイナーには必須な色の感覚を色彩検定を通して学ぶ方法を解説。
色彩検定は団法人全国服飾教育者連合会が行っている(A・F・T)と東京商工会議所のカラーコーディネーター検定試験があります。
色彩の概念はデザインに関わる人全てが習得すべきスキルです。又デザイナーやイラストレーター以外にもファッションや建築など様々な分野で活用できます。
今回は色彩検定2級を独学取得する為に必要な勉強方法について解説したいと思います。
色彩検定2級はほぼ3級がベースとされているため、3級の知識を確実に覚える事が取得への近道です。飛び級で学ぶ場合は、2級と3級のセットの教科書、又は3級の教科書も利用すると良いでしょう。僕の場合は公式のテキストは使わず、書店で売っている書籍のわかりやすものを選別し、購入しました。
たまに、かなり古くなった書籍等があるので必ず最新の書籍を購入しましょう、内容や出題範囲が大幅に変更になっている場合があります。出題範囲については公式色彩検定協会のページで確認しましょう。
色彩検定はまず、色を覚える事と最も難しい色彩の調和方法について学ぶ事です。そこで、普段から意識を高める為にpccsのカラーが記載されている199aカードは文房具屋さんなどでも売っているのでポケットに忍ばせておきましょう。
暇な時は必ず広げ、裏を見ないで色の数値を当ててみましょう。ランダムで手にした色のカードの数値を当てる練習です。始めは全然わからないですが、この練習を繰り返すうちに色の誤差が無くなってくる事でしょう。
色彩検定の問題を解くサイトは多数あります。これらのサイトを利用し、問題をやりまくります。特に色の名称当てクイズや本格的な問題を出すサイトも多くあるでしょう。僕の場合はおおよそ、2週間勉強して取得したのですが、インターネット上の問題は和名色や色の名前を覚えるのに役立ちました。環境により色味が違って見える場合があるのですが、色名を自然に覚える事が可能です。
この人は何系か?アクセントカラーは?ベースは…など街で観るもの全て練習材料です。フォカマイユって?トーンオントーンか?など勉強しているのに楽しくなります。ちなみに自分でもアクセントカラー/ベースカラー/アソートなど理解していくと、「今日はアクティブでいこう!」など勉強と同時にオシャレになってしまい一石二鳥です。
現在僕はデザインする仕事をしていますが、未だに役立つのがPCCSと言うトーンマップです。色彩検定2級を取得して良かったと思えるのが、トーンの概念を覚える事かもしれません。配色や調和を論理的に作成する事を可能にするのがトーンマップの概念です。先ほどの199aカラーカードの練習をするとPCCSトーンでの配色も自然に頭に入ります。
「俺は天才だから!」という人もpccsのトーンマップを使ってみると、なるほど!と納得できると思います。又、クライアントワークでクライアントと中々意思の疎通ができない…という時にもpccsはイメージで表現もでき、役に立ちます。
2級ではPCCSとマンセルというカラーオーダーシステムを学ばなければ行けません。色の指標となる概念はこの他にも複数ありますが、PCCSは基礎なので確実に覚えましょう。
とにかく暗記する部分が多く練習問題と併用して問題を解きまくろう。トーンの概念や色の名前や歴史など覚える事は多くありますが、練習問題を解きまくる事で短期間で覚える事が可能です。繰り返しやっていると正解する問題と不得意な分野がはっきりします。一般的な勉強方法にも言える事ですが、ウィークポイントがわかったら教科書を読み返して、集中的に覚えましょう。
色彩検定はほぼ独学で行う事が多いと思うのですが、しばりが無いので誘惑に負けてしまうという事が多くあります。
独学=自由なので、やりたい時にやれば良いと言う考えでは受験に間に合わなくなる可能性があります。
できれば、集中して一気に行うのも超短期間で取得する場合は有効かもしれませんが、受験日に合わせ、毎日○○時間と計画しましょう。
予定が入りどうしても勉強できない時は別として、毎日必ず勉強する習慣を作るのが合格への近道です。